スローモーショングライド(slow motion glide)

   

スローモーショングライドとは、ポッピング・アニメーションダンスのフローティングスタイル(floating style)に含まれるテクニック。走るような足裁きをしながら前に進まないため、まるでフィットネスクラブ(スポーツクラブ)にあるランニングマシン(トレッドミル)のように床が後ろに動いているような錯覚(イリュージョン効果)を生じさせるほか、マイケルジャクソン(Michael Jackson)のムーンウォークのような浮遊感や、陸上短距離走のビデオをスロー再生させたような「スローモーション(slow motion)」の雰囲気を併せ持ったワザである。後ろにスライドさせた足をコンパクトに戻すことで、ウォーキングマシン(電動ウォーカー)の上でウォークしているようにも見せられる。

しっかりとマスターすれば、無重力の宇宙空間を遊泳しているように見せたり、水中での動きを表現するのにも応用できる。「バックスローモーショングライド」や「ワープグライド」などの応用技にも発展可能だ。また「風に向かって一歩一歩前進していくも、風の勢いに負けて後方に押し戻される」といったストーリー性を持たせた見せ方も可能となる。

  • スローモーショングライドのやり方
    1. 両足を揃えて立つ(準備)
    2. 右足を爪先立ちにして全体重を乗せ、左足をべた足の状態で後方にスライドさせる
    3. 適当なところで滑らかに左足を浮かせ(飛行機が離陸していくときの軌道をイメージ)、右足のかかとを滑らかに地面に付ける
    4. 浮かせた左足を(つま先を揃えるように)右足の横に持ってきて、左足を爪先立ちにして全体重を乗せ、右足をべた足にして後方にスライドさせる
    5. 適当なところで滑らかに右足を浮かせ(飛行機が離陸していくときの軌道をイメージ)、左足のかかとを滑らかに地面に付ける
    6. 浮かせた右足を(つま先を揃えるように)左足の横に持ってきて、2~6を継ぎ目なく繰り返すことでスローモーショングライドが実現する
  • スローモーショングライドのポイントやコツ
    • 身体に余計な力が入っていると右手と右足、左手と左足が一緒に出て、ギクシャクした滑稽な動きになってしまいがちなので、動きを保つための必要最小限の力のみを残し、できる限りリラックスして行なうことが大事
    • 軸足はなるべく踵を上げて爪先立ちを強調する。理想は爪先の先端で立つことであるが指の付け根でも良い
    • 脚の動きだけではなく、腕も身体も全身の全てのパーツの動きを一定のスピードで行なうことが大事