クラブステップ(crab step)

   

クラブステップとは、ストリートダンスのスタイルであるヒップホップダンスやジャズダンスでも使用されるブレイクダンスの基本ステップ。爪先と踵を駆使した独特な足さばきで正面を向いたまま、まさにカニのように横移動するステップ。

クラブステップが見られる具体例としては次のような作品がある。

  • 映画「ブレイクダンス」の有名なホウキのシーンのイントロ部分で、ターボ役のブガルーシュリンプがホウキで掃くような仕草をしながら行なっているステップ
  • クラブはマイケルジャクソン(Michael Jackson)が多用するステップの一つで、映画「THIS IS IT(ディスイズイット)」でも歌いながらのソロのダンスで頻繁に用いている
  • ディズニー映画「アリス・イン・ワンダーランド」(Alice in Wonderland)[1]の最後にアリスが踊ってみせる足をパタパタと細かく動かすステップが、定番のクラブステップ
    ※ちなみに、ジョニー・デップが見せた、くねくねしたダンスはポッピング・アニメーションの一種(実際はジョニー・デップ本人が踊っているのではなく合成によるもの)

単独で用いるほか、ムーンウォークの横バージョンである「サイドウォーク」に発展させたり、ロボットダンス(robotdance)やパントマイム(pantomime)での移動の際に用いたりなど応用範囲、使用頻度は非常に高い。順番を覚えるだけであれば習得は比較的容易なステップであるが、熟練したポッパー(popper/ポッピング・ダンサー)がやると足首から先がまるで別の生き物のようにヤバイ動きになり、そのレベルまで高めるには相当の訓練が必要である。また、クラブステップは両足で行なうばかりでなく、片足で行なうことも可能。

ポッピング(popping)を踊る際には不可欠な基本であるため、早い段階で是非とも習得しておきたい基本のダンスステップの一つである。

  • クラブステップのやり方
    1. 両足のつま先を軽く開いた「ハの字」の状態で立つ
    2. 右足は踵、左足はつま先を軸にして膝を内側に入れる(そうすると自然に体の位置が少し左に移動し足の形は「逆ハの字」となる)
    3. そして今度は逆に右足のつま先、左足の踵を軸にして膝を外に開く(そうすると自然に体の位置が少し左に移動し足の形は、1と同じ「ハの字」となる)
    4. 以降、上記の2、3を繰り返すことで、左に移動するクラブステップが実現する(右に移動するクラブステップは軸を逆にして行なう)
  • クラブステップのポイントやコツ
    • 「つま先」と「かかと」を正確に使えるようにすることがポイント
    • 足をなんとなくスライドさせるのではなく、正確に踏み換えるようにして行なうと一層クオリティを高められる

[1]アリス・イン・ワンダーランド(Alice in Wonderland)…2010年公開。3D映画。配給ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(Disney)。監督はティム・バートン(Tim Burton)、マッドハッター役でジョニー・デップ(Johnny Depp)が出演。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をベースに、アリスのその後を描いたファンタジー映画。