パントマイムとポッピング・アニメーションダンス

   

パントマイム[1]とポッピング・アニメーションダンスはパフォーマンスの土台となる基本技術において類似するテクニックが数多く見られます。

例えば、ポッピング・アニメーションダンスにおけるフローティングスタイルのバックスライド(ムーンウォーク)やサイドウォーク(サイドスライド)、スローモーショングライドなど空中浮遊のウォークは、パントマイムではマイムウォーク(mime walk)のプロファイルウォーク(profile walk)、プロファイルラン(profile run)、プレッシャーウォーク(pressure walk)、プレッシャーラン(pressure run)などとして存在し、細かいテクニックに違いはあるものの、"頭の高さをキープする"、"スピードをコントロールし一定に保つ"など動きの要となるポイント、基本は共通しています。

パントマイムとポッピング・アニメーションダンスの主な共通点には以下のような動きがあります。

  • 目には見えない物体があたかもそこに存在するかように動きで表現するテクニック…壁、ドア、ロープ、棒、箱、エスカレーター、階段、風船、梯子などなど
  • マイケルジャクソンのムーンウォークやサイドウォーク(横のムーンウォーク)
  • アイソレーション(分解運動)を使いロボットのように身体のパーツを一つ一つ独立させてカクカク動くテクニック。いわゆるロボットダンス
  • パペット・マリオネット(操り人形)などを模倣した動き
  • ビデオをスロー再生したようなスローモーションの動き
  • 体に波(ウェーブ)を通すテクニック
  • 空間固定、緊張と弛緩(テンション&リラックス)、分解(アイソレーション)、圧力(プレッシャー)、代償表現などの基礎になる技術

上記の技術におけるパントマイムとポッピング・アニメーションダンスの主な違いは、パントマイムは演技や表現の手段、技巧として追求しているのに対し、アニメーションダンスではダンスミュージックの軽快なリズムに合わせて行なうワザやテクニック、つまり"ダンスムーブ"として追求している点が挙げられるでしょう。

[1]パントマイム(pantomime)…言葉を使わず無言で自らの身体一つを使って様々な物事を表現する演技(ただし効果的な見せ方として道具を用いることもあります)。パントマイムの演者のことをパントマイマー、マイマー(mimer)、パントマイミスト(pantomimist)と呼び、著名なパントマイミストには、お笑いタレント・俳優としても活躍する中村有志さん、赤と黄のモヒカンの2人組の大道芸人コンビ"が~まるちょば"(GAMARJOBAT)さん、数々のパントマイム本の執筆でも知られるカンジヤマ・マイムさん、"パントマイムの神様"の異名を持つパントマイムの世界的権威マルセル・マルソー(Marcel Marceau)さん、ロバート・シールズ(robert shields)さんなどがいます。喜劇王チャールズ・チャップリン(charles chaplin)もパントマイムを得意としています。また 身近な例では、タレントの金剛地武志さんやダイノジ大地さんらの"エアギター"や、V6『学校へ行こう!MAX』などでの"エアボーカル(エアボ)"もパントマイムの一種です。