アニメーションダンスってどんなダンス?
アニメーションダンスとは、人間ワザとは思えないような不思議な動きで魅せるダンススタイルで、ヒップホップやジャズダンス、ポッピング、ロッキング、ブレイキング、ハウス等にならび、現代日本のストリートダンスの主要ダンスジャンルの一つです。
アニメーションダンスの中には、タイプの違う様々な動きが含まれています。ロボットダンス、スローモーション、コマ送り(専門用語ではティッキングと呼びます)、空中浮遊(専門用語ではフローティングと呼びます。マイケルジャクソンのムーンウォークもこのスタイルに含まれるワザです)、ウエーブ、ポップ、キングタット、ストラットをはじめとした沢山の異なるスタイルがあり、これら"人間ワザを超越した不思議なダンススタイルの数々を1つにまとめ上げたダンスジャンル"がアニメーションダンスなのです。
アニメーションダンスにおいては、個々のダンサーによって技術体系は異なり、アニメーションダンサーであるからといって上記のスタイル全てを用いるとは限りません。同じアニメーションダンサーであっても、より多くのスタイルを組み合わせて踊るダンサーもいれば、逆に、コマ送りやスローモーションなど一部の特定のスタイルのみに特化したダンサーもみられます。
また、アニメーションダンスはとても幅広いジャンルの音楽にはまり、様々なジャンルの音楽が用いられていることもアニメーションダンスの人気の理由の一つです。使用される音楽のジャンルの例としては、エレクトロ、エレクトロニカ、テクノ、トランス、デジタルロック、ブレイクビーツ、映画やアニメのサウンドトラック、ゲームミュージックなどが主なものとして挙げられます。
かつてはストリートダンスの様々なジャンルの中でも特にマイナーな存在でしたが、02年にフジテレビで放映されていた、世界の様々なダンスを紹介するダンス情報番組『ダンススタイル[1]』に当時活躍していたアニメーションダンサーのTOZAWAが出演しダンスジャンルとしての『アニメーションダンス』を紹介したことにより、一気に一般層への認知度・注目度が高まりました。そしてその後、テレビ東京のストリートダンス番組『ビートピア』でもアニメーションダンスが注目されその人気はぐんぐんヒートアップし、ストリートダンス番組『スーパーチャンプル』の前進であり今では伝説のダンス番組となっている『少年チャンプル』で全国的に大ブレイクするに至りました。
特に、少年チャンプルにセミレギュラー出演し大ブレイクの火付け役となった TOZAWA・はむつんサーブ・ひとりでできるもんらの人気により、全国にアニメーションダンスフリークが急増。その後、少年チャンプルの後継番組であるスーパーチャンプルで、この3組の共演(「夢のアニメーションユニット」)や、KAZUMI、ストロングマシン2号など女性のアニメーションダンサーの出現により再び注目を集め、全国の老若男女幅広い層に浸透。今日ではアニメーションダンスを映画、CM、ミュージックプロモーションビデオ、アーティストのライブ、モーターショーなどの大規模イベントなど様々なシーンで目にするほどまで一般に広まっています。
そしてアニメーションダンスは、ヒップホップダンスやフリースタイルなどのストリートダンサーのみならず、ベリーダンス、大道芸、マジック、お笑い、ジャグリング、ボディビルなどの全く異なる分野のパフォーマーの間でも取り入れられるなど、様々な分野のアーティスト、プロフェッショナルから広く注目を集めています。
更に近年、日本のアニメーションダンスがインターネットの動画投稿サイト、動画共有サイトなどを介して世界中に広まり各地のダンサー・パフォーマーに影響を与えるなど、海外からの注目度も高まっています。今後ますます日本のアニメーションダンスの可能性からは目が離せません。
[1] ダンススタイル(DANCE STYLE)…ストリートダンスのみならずオールジャンルのダンスを扱ったダンス番組。毎回、各ダンスジャンルで現役活躍中のスペシャリストの中から1組にスポットを当て、そのダンスジャンル、ダンサーの魅力に迫るダンス情報番組。取り上げられたダンスジャンルは非常に幅広く、ヒップホップ、アニメーションダンス、ロッキング、ブレイキング、ハウス、カポエイラ、ソウルダンス、インドムービーダンス、サルサ、フラメンコ、コンテンポラリー、クラッシックバレエ、タップダンス、ルンバ、モダンダンス、ビバップ、サンバ、ベリーダンス、タンゴ、ダブルダッチ、ハワイアンダンス、ボールルームダンス、他多数。

